情報心理学研究室(てるゼミ) since 2007

教授の部屋(自己紹介)

  研究室の担当教員の斐品正照(ひしな・まさてる)です。おそらく初見のほとんどの方は、名字を正確に読めなかったと思われます。慣れっこです(^-^)  以後お見知りおきを!

  私の専門は情報心理学です(教育情報学や教育工学と呼ぶこともあります)。最近の研究は、以下に示すものです。東北大学や北九州市立大学との共同研究です。

  私は、山口県岩国市で生まれて、大阪府で育ちました。一応、大阪人やでぇ!日常的には大阪弁は封印しているので、ほとんどの方には、大阪人には見られていません・・・。でも、たこ焼きとお好み焼きの味には正直”うるさい”ですよ。ご飯と味噌汁と一緒に食べます。最近の趣味としては、コロナ禍のときに自身が喘息持ちなので外出できなかったことから、オープンワールドRPGの「原神」や、レースシムの「アセットコルサ」などの3D仮想世界にハマりました。これらは私にとっての「VR観光」と「eスポーツ」です!

  私の生まれ故郷の岩国市は、岩国城の外堀の役目をもつ錦川に架かる日本三大名橋の1つ「錦帯橋」で有名です。5つのアーチが美しい橋です。この下のエリア(球体)をタッチ(クリック)して何かをすれば表示される不思議なイラストは、私の生まれ故郷の地域を、その昔に治めていた岩国藩の吉川家の「蛇の目九曜の紋」をイメージしたものです。九曜紋は、真ん中の星が太陽で、その周辺の8つの星は惑星とのことです。その昔の武将達は、太陽系にも思いを巡らせていたのでしょうか。少しロマンを感じます。

  歴史小説家の司馬遼太郎さんの長編小説「花神」にも、長州藩の支藩であった岩国藩の話が少し出てきます。岩国藩は学問や武芸の水準が高く、そのことは「錦帯橋」を設計・建造したことからも推測できます。(岩国藩は、戦国時代の関ヶ原合戦や江戸時代末期(明治維新前夜)の四境戦争(長州征伐)のような、歴史の転換期において、何度も重要な役割を果たしたようです。)

  話の脱線ついでに、小説「花神」にも登場する緒方洪庵先生は、私が尊敬する人物の中の1人です。江戸時代末期に大坂(現在の大阪)で、町人のために医療事業を行いながら、蘭医学の教育機関である適塾をひらき、福沢諭吉や村田蔵六(大村益次郎)などの多くの人材を育成した方です。私も微力ながら、現代の世の中で活躍できる人材を、大学のゼミで育成したいと思っています。(なんと、漫画家の手塚治虫さんの長編漫画「陽だまりの樹」にも、この適塾の話が少し出てきます。塾生たちが切磋琢磨する自主的な勉強会の風景が描かれています。適塾は学びの場としての理想郷です。ちなみに、漫画家の村上もとかさんの長編漫画「JIN~仁」には、晩年の緒方洪庵先生が描かれていますが、残念ながら適塾の話は出てきません。この文章のあとの方にでてくる川越の地域の話はでてきます。)

びふぉあ!                                  あふたぁ!

  話が脱線しすぎたので、自己紹介に戻りましょう。上にある左側の写真は学生時代に撮ってもらったものです。大学の五月祭でライブ!当時は、まだスリムでしたねぇ。も、もどりたい・・・。右側の写真は大学教員になってからプロに撮ってもらったものです。

  学生の当時は今のようにいつも眼鏡もかけていませんでした。良くない姿勢・環境で本(推理小説と漫画!)を読んでいたことと、コンピュータの使いすぎで、眼鏡が必要に・・・(一種の職業病かな?)。また、学生時代には、浜田省吾やチャゲアスなどの曲が好きでギターで弾き語りしたり、軽音部でバンドを組んだりしていましたが、働き始めてからBEGINやMONKEY MAJIK、YUIの曲が好きになり、たまにギターで弾いたりしていました(最近は、SuchmosやOffical髭男dism、緑黄色社会などの曲が気に入りベース(JazzBass)にもチャレンジしています・・・ちょっと難しいけれど、楽しいです)。一方で、学生時代には、中学校と高等学校で出会った先生の影響で「教師になりたい」と思っていたことを記憶しています。だから、一応大学では、教員免許(中学校教諭免許)を取得しました。たま?に学生から、「言われてみれば、たしかに、中学校の先生みたいな授業をしてると思う」と言われます。(いいんだか、わるいんだか・・・。まぁ、私の授業は学生との対話重視ということで・・・)

  宮城県仙台市郊外にある県立大学で大学教員になり、東京国際大学には2002年に赴任いたしました。東京国際大学がある「川越」は、蔵作りの美しい街がありますね。地図をたよりに川越の街を、自慢のクラシック一眼レフカメラ(オリンパスのフイルム・機械式!OMかPEN)を片手に散歩すると、川越城の名残もちらほら発見できます。漫画「JIN~仁」でも出てきたいくつかのシーンが思い出されます。歴史を感じさせてくれる建物が多く残っている小江戸”川越”の町が大好きです。もちろん、菓子屋横町で駄菓子とサツマイモアイスを少々・・・太ります(>_<)。

学生さんへのメッセージ

  皆さんの本当の能力と偏差値は全く関係ないです。これまで頑張ってきた方は、大学でさらに頑張りましょう!これまであまり頑張ってなかった方は、大学で再出発も可能です!「玉磨かざれば光なし」(「たまみがかざればひかりなし」、An uncut gem does not sparkle.)という言葉を知っていますか?ダイヤの原石も磨かないと光らない。才能があっても努力してそれを磨かなければ真価を発揮することはできない、いう意味です。皆さんはまだダイヤモンドの原石です。教育や学習では「手遅れ」ということはありません。ゼミには仲間もいます。今から仲間と共に「自分という原石」を磨くことを始めてみませんか?

  スマホやタブレットPCなどのITツールが身近になりました。大学生や高校生のほとんどはスマホを持っている時代です。小・中学校や高校でもタブレットPCを使った学習活動が始まっていますが、このような時代の到来を、今から40年以上も前の1972年に既に描いていた人がいます。それはアラン・ケイ(Alan Curtis Kay)というアメリカの学者です。「A Personal Computer for Children of All Ages.」(1972年発表)という論文の中で、彼は今で言うところのタブレットPCを提案しています。論文の中では、子どもたちがタブレットPCを用いて学習している姿がイラストとして描かれています。21世紀の現在では、スマホやタブレットPCなどのITツールは、ITビジネスやITマーケティングでの有用性はもちろんのこと、私たちユーザの知的で創造的な活動を拡大してくれるITツールあるいはメディアとして、今もなお発展し続けています。是非とも、ITツールやメディアの本質を知り、賢いユーザ、クリエイティブな人材になってください!

担当科目一覧

☆ 学歴・職歴 ☆

1.学歴

  1. 1993年3月 大阪電気通信大学 短期大学部 卒業
    <準学士>
  2. 1996年3月 同大学 工学部 経営工学科 卒業
    <学士(工学)>
  3. 1998年3月 同大学 大学院 工学研究科 博士課程(前期) 修了
    <修士(工学)>
  4. 2019年10月 東北大学 大学院 教育情報学教育部 博士後期課程 ※ 修了
    <博士(教育情報学)> ※社会人学生

2.職歴

  1. 1998年4月~2002年3月 宮城県立 宮城大学 事業構想学部
    <助手>
  2. 2002年4月~2005年3月 東京国際大学 商学部
    <専任講師>
  3. 2005年4月~2020年3月 東京国際大学 商学部
    <助教授(※2007.4から准教授)>
  4. 2020年4月~現在 東京国際大学 商学部
    <教授>

☆ 研究業績 ☆

A.所属学会

B.科学研究費

これまでに研究予算を獲得して従事した科学研究費補助金のプロジェクト

  1. 「eラーニング環境におけるパーソナリティ情報に基づいた学習意欲促進に関する研究」(基盤研究C)研究代表者:斐品正照(平成16年度~18年度)
  2. 「対人関係に注目したCMC能力育成のための学習支援システムに関する研究」(基盤研究C)研究代表者:斐品正照(平成19年度~22年度)
  3. 「講義用ビデオの時系列コメントに対する学習効果と学習高度化システムの開発」(基盤研究C)研究代表者:浅羽修丈(北九州市立大学准教授)(平成26年度~29年度)
  4. 「テキストコミュニケーションツールにおける学習意欲のデザインに関する研究」(基盤研究C)研究代表者:斐品正照(平成26年度~29年度)
  5. 「講義VOD上の議論における思考の発散・深化・収束を促す支援方法の研究」(基盤研究C)研究代表者:浅羽修丈(北九州市立大学准教授)(平成31年度~35年度(令和元年~令和5年))

C.主な書籍

これまでに出版されたものの中から主要なもの

  1. よくわかる日本語PADによるアルゴリズム演習、日刊工業新聞社(2003年)
  2. 情報科教育法、彰国社(2003年)
  3. 情報処理基礎論、近代科学社(2006年) など

D.主な論文

博士論文・国内・国外の学会誌・論文誌・研究報告に掲載された論文や予稿・解説・寄稿、国際会議の論文、受賞論文、大学の紀要・論叢などの中から主要なもの

  1. 学生が提出した課題作品を学生とともに評価する実験指導の試み、大学教育学会誌、第20巻第1号、p72~79(1998年)
  2. 大学生が支援する協同学習型合宿プログラムの実践とその評価、教育システム情報学会誌、Vol.17 No.3、p405~414(2000年)
  3. 教師と学習者による形成的評価を記録するWebシステム“PINOCO”、教育システム情報学会誌、Vol.19 No.2、P99~105(2002年)
  4. 情報システム学系カリキュラムにおけるWBE 設計演習の実践と評価、教育システム情報学会誌、Vol.21 No.3、P255~264(2004年)
  5. 構造化チャートを用いたアルゴリズム学習支援システム、情報処理学会論文誌、Vol.45 No.10、p2454~2467(2004年)
  6. Willingness-to-Learn Promotion System for CMC Environments Based on Inter-personal Relationships、HCI International 2005、Las Vegas、USA(2005年)
  7. Group Formation for Web-Based Collaborative Learning with Personality Information、International Journal on E-Learning(AACE)、Vol.4 No.3、P351~364(2005年)
  8. 大学における一般情報教育としての論理回路学習ワークショップの実践と評価、教育システム情報学会誌、Vol.24 No.4 2007、P352~363(2007年)
  9. CMC環境を用いた個別指導における学習意欲と人間関係、教育システム情報学会誌、Vol.24 No.4、P395~402(2007年)
  10. A Matching Test of Correspondence between the Cognitive Processes and Input Operation for a System to Gather Image Content's Emotional Reaction Data、KEER 2007 International Conference(2007年)
  11. Measuring the Correspondence between the Teacher’s Intended Point of Attention and the Student’s Actual Point of Attention in Web-based e-Learning Contents、E-Learn 2007 World Conference on E-Learning (AACE)、2302~2307(2007年)
  12. ICT 時代の知性的・感性的・感情的な学習者の特性を明らかにする試み、システム制御情報学会誌、Vol.55 No.10、P432~438(2011年)
  13. 学びのナビゲーション・マップと教育実践、東京国際大学商学部論叢、第84号、P83~101(2011年)
  14. Webデザインにおける色相のRGB値指定に対する識別と印象、情報コミュニケーション学会誌、Vol.7 No.2、P4~16(2012年)
  15. タブレットと学びの研究最前線(寄稿)、情報コミュニケーション学会誌、Vol.7 No.2、P32(2012年)注目! 原稿を公開中
    学会に提出した元原稿
  16. Study on Effects of Text Decoration for a Text Based Communication Tool in Education、HCI International 2013、Las Vegas、USA(2013年)
  17. 事前に見た口コミが販売促進映像の視聴時に与える影響について、第16回日本感性工学会大会論文集USB、B52、pp.1~8(2014)→共著の浅羽准教授(北九州市立大)が優秀発表賞を受賞!(2015年9月)
  18. タブレット型端末の機能を利用した共同学習における共通理解の促進方法の検討、情報コミュニケーション学会誌、Vol.10 No.1、pp.5~16(2014年)
  19. 講義ビデオとテキストコメントが同期表示されるソーシャルメディアを用いた共同学習における議論の分析とシステムの要件定義の検討、電子情報通信学会技術研究報告(教育工学:ET)、Vol.116 No.266、pp.45-50(2016)
  20. シャトル型テキストコミュニケーションの質的分析手法の提案、教育システム情報学会研究報告、Vol.31 No.6、pp.173-180(2017)
  21. 複数ペア分のシャトル型コミュニケーション・データにKeyPaSSを適用した質的分析の試み、教育システム情報学会研究報告、Vol.33 No.4、pp.39-46(2018)
  22. 講義ビデオの映像とそこに重ねてスクロールする他者コメントとの組合せが学習者の注目度に与える影響、教育システム情報学会研究報告、Vol.33 No.4、pp.47-54(2018)
  23. シャトルコミュニケーションの質的データ分析法に関する研究、東北大学大学院教育情報学教育部(博士論文)、全210頁(2019)注目! 原稿を公開中
    東北大学リポジトリへ(※頁数多いです)
  24. シャトルコミュニケーションの質的データ分析法に関する研究(博士論文紹介,寄稿)、教育システム情報学会誌、Vol.37,No.3、pp.228-229(2020)注目! 原稿を公開中
    学会に提出した元原稿(※2頁なので最初はこちらを推奨)
  25. Web配信講義ビデオを用いた事前学習でのオンライン・バスセッションの構想、教育システム情報学会研究報告、Vol.34,No.6、pp.131-136(2020)
  26. 学習活動の準備状態を高めるオンライン・バズセッションの要求と仕様〜基盤となる機能(コア・モジュール)について〜、教育システム情報学会研究報告、Vol.35,No.6、pp.47-54(2021)
  27. オンライン・プレ・バズセッションのコアモジュールを用いた発散思考の試行、教育システム情報学会研究報告、Vol.36,No.6、pp.94-101(2022)
  28. Moodleを使ったオンライン・プレ・バズセッションの実践とその分析、教育システム情報学会研究報告、Vol.37,No.6、pp.86-93(2023)
  29. オンライン・プレ・バズセッションでの学習準備状態に関するグループごとの特徴、教育システム情報学会研究報告、Vol.38,No.6、pp.104-111(2024)NEW!
  30. オンライン上でのグループディスカッションにおけるツールの違いによる発言の躊躇傾向の分析‐ZoomとClusterを用いた比較分析、日本情報科教育学会第22回研究会研究発表論文集、pp.23-26(2024)注目! 原稿を公開中
    学会に提出した元原稿
    など

E.研究成果の公開(科研費プロジェクト)

ここでは、主な研究成果の一部を公開していきます。皆様の参考になれば幸いです。

KeyPaSS:Keyword of the content and Pattern/sequence of the dialogue
on Shuttle-type communication analysis method based on SCAT